野田 英彦

 

野田 英彦 教授
担当科目: 伝熱工学/機械工学実験/職業倫理 など
出身地: 福岡県
出身校: 九州大学
メール :noda●hi-tech.ac.jp
(●を@に変更して送信してください。)

 

研究テーマ① 太陽熱温水器で氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機の開発

吸収冷凍機は、熱を加えて冷熱を製造するもので、コージェネレーションの排熱を有効利用できること、部分負荷でも動作係数が低下しないことから、空調用に広く普及しています。しかし、従来機で作動液の特性と、利用可能な冷却水温度条件から、110℃以上の熱源温度が必要です。研究室では、内部に封入する作動液を改良して、100℃以下の熱源で動作する吸収冷凍機を開発しています。成功すれば、工場排熱や太陽熱温水器で、空調が可能となり、大幅な省エネルギー化が可能になります。

 

研究テーマ② 冬季自然冷熱蓄熱システムの開発

冬は寒いけど夏は暑い。毎年この繰り返しです。では、冬の寒さを貯めることができれば、夏に余分な電力を使わなくて済みます。本研究室では、冬の寒さで大規模な氷蓄熱を行い、夏季に利用することを考えています。そのためには、深いプールにヒートパイプという熱を非常によく伝えるものを差し込んで、その周りに氷を形成させます。ヒートパイプは熱を下から上にしか輸送しないので、夏はヒートパイプを通して氷が解けることは有りません。また、氷を作るのは自然の寒さなので、ランニングコストはゼロです。蓄えた冷熱は、夏季の冷蔵庫冷熱源や、ガスタービン発電機の吸気冷却に利用できます。ガスタービンは吸気温度を30℃から5℃まで下げると、出力では17%、発電効率では2%程度もの向上が見込めます。

 

研究テーマ③ 電気自動車レースEVエコラン参加

宮城県村田町のSUGOサーキットで開催されているEVエコランレースに、ほとんど毎年参加しています。このレースは、4個の電池を使って、2時間で走る走行距離を競っています。最近は何とか上位に食い込みたいと、電池の性能を検討したり、モータやコンデンサーに工夫したりしています。今年こそはと思っているのですが、なかなかうまくいきません。でも、毎年苦労して製作したEVの前での集合写真を見ると、頑張った学生たち一人一人を思い出します。